禅~慧可断臂図・雪舟等楊筆に出合う

禅~心をかたちに 臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念

          at 京都国立博物館(谷口吉生)

 

禅宗は特定の経典を持たない為、実態が日本人でもよく解らない。

禅の言葉や文章は鈴木大拙の研究が詳しいので参照して下さい。

今回の展示は禅宗を総合的に案内しているので

日本人の文化感においての禅の関わりがよく解ります。

チラシの表紙に有る、雪舟等楊筆の慧可断臂図を観る。

悟りを開こうとしている達磨は他者には興味が無い。

自身の手首を落としてまで達磨の気を引こうとする慧可。

手足が腐るまで岩に向かう事、自身の手首を切り落とす事。

そこまでしてどの様な景色が見えるのでせうか。

禅宗をビジュアル化すると この様な画になるのでせうか。

だから、禅は難しい。

 

京都国立博物館の平成知新館、金沢の鈴木大拙館

共に谷口吉生の設計であるが何とも言えない禅の精神が漂う。

akira